青梅市:焼杉と太鼓梁がつなぐ和の平屋

東京都青梅市の
焼杉と太鼓梁がつなぐ和の平屋
まず一番のポイントは、
外壁に”焼杉”を使用した和風建築
焼杉は、日本の伝統的な外壁材で、杉の板を焼いたもので、
その最大の魅力はなんといっても「耐久性の高さ」
表面が炭化することで腐敗を防ぎ、ノーメンテナンスでも100年を超える建物もあると言われています。
また、焼杉は「燃えにくい」性質も持っているので、安心感もあります。
見た目の風合いも抜群!
一般的な黒塗料とは違い、自然素材ならではの深みのある黒。
さらに、時間とともに炭化層が少しずつ剥がれる経年変化も楽しめます。
もちろんデメリットもあります。
炭化していても木材であるため、住宅密集地などでは防火対策が求められる場合があります。
また、表面が炭化しているため、触れると汚れることも。
(ただし、時間が経つにつれて少しずつ緩和されます)
それでも、メリットが圧倒的に多いため、最近ではとても人気が高い外壁材となっています。
【リビング】

リビングは太鼓梁を現しとし、架構を意匠として活かした大空間設計。
平屋でありながら吹き抜けによる開放感のある空間を実現しています。
内壁は珪藻土仕上げ(伝統和風色グリーン)。
自然素材による調湿効果に加え、塗り肌の陰影が空間に深みを与えています。

TV背面には、2色塗り分けと弧を描く仕上げを採用。
壁面をただの平面ではなく「表情あるデザイン」に昇華しました。

さらに、梁上部には間接照明を。
木組みを柔らかく照らし出す光は、昼間の自然光と夜の照明とで異なる表情を演出し、構造美と素材美を一層際立たせています。

【キッチン】

作業台とカウンターをフラットに仕上げた一体設計。
調理と配膳の動線がスムーズで、カウンター側との一体感が生まれます。
また、キッチン側の床を一段下げるスキップフロア構造とすることで、カウンターにいる家族との視線が自然に合いやすいよう計画。
料理中も会話がしやすく、リビング全体とのつながりを感じられる空間となりました。

奥の窓際には、スタディスペースを配置。
家事をしながら子どもの学習や在宅ワークを見守れる、現代の暮らしに即したレイアウトとなっています。

無垢材を用いた造作により、温かみのある質感と耐久性を兼ね備えた、機能性とデザイン性を両立した造作キッチンが完成しました。


【主寝室から水まわり】
主寝室からは、ウォークインクローゼット(WIC)→廊下(トイレ・洗面スペース)→脱衣室→浴室へと、一直線に続く動線となっています。

各スペースはドアで仕切りながらも、移動がスムーズ。
朝の支度から就寝前の入浴まで、暮らしの流れが自然に繋がるレイアウトです。
洗面スペースと脱衣室は独立型。
誰かが入浴中でも気兼ねなく洗面を使えるため、家族での生活時間が重なっても快適に過ごせます。

脱衣室には洗濯機置き場と折り畳み式テーブルを設置。
洗濯物をたたむ作業台として使えるほか、使わない時は壁にすっきり収納できるので、空間を広く使えます。

また、リビングと洗面スペース前の廊下にアクセスできる動線を確保。
生活シーンに合わせて行き来しやすく、使い勝手の良いプランになっています。

収納・家事・生活動線をしっかりつなげながら、毎日の「ちょっとした便利」を感じられる空間に仕上がりました。
【トイレ】
建具の上には、職人さん手づくりの木製トイレマークを。
やさしい木目とシンプルな形が、空間のアクセントになっています。

中の手洗い器は、施主様手作りの一点もの。
既製品にはない質感と温かみが感じられる、“和の平屋”らしい落ち着いた空間です。

【玄関】

玄関に入ると、まず目を引くのが竿縁天井。
細い竿を一定間隔で並べた天井は、空間に奥行きとリズムを生み、
和の住まいらしい落ち着いた印象を与えてくれます。

足元には、洗い出し仕上げの土間。
モルタルに自然石を混ぜ、表面を洗い出すことで
石の表情が浮かび上がり、見た目の美しさと
汚れに強い実用性を兼ね備えています。
木のあたたかさと、日本の伝統的な仕上げを取り入れた玄関。
毎日の「いってきます」「ただいま」を、
少し心地よくしてくれる空間に仕上がりました。